いじめ防止基本方針
いじめ防止基本方針
「奈良西養護学校いじめ防止基本方針」
1.はじめに
本校は、平成20年に開校した知的障害のある児童生徒のための特別支援学校である。小学部と中学部、高等部を設置し、それぞれが連携し教育目標の達成を図っている。
本校の教育目標は、「子ども一人一人の人権と人格を尊重し、発達段階や障害の特性に応じてその可能性の伸張につとめる。また、社会参加と自立を目指して主体的・意欲的に学ぶ力や生きる力を育み、人とのつながりの中で心豊かに共に生きることを喜ぶ人間の育成に努める。」であり、知的障害のある児童生徒の自立と社会参加を目指している。
そのために、本校では児童生徒一人一人の障害特性や発達課題を踏まえ、少人数での学習や学年または、学部単位の学習を組織し、個々の児童生徒の学校生活の様子を複数の教員が把握し、きめ細かい指導ができる体制をとっている。
「いじめは、どの学校でも、どの児童生徒にも起こりえる。」という認識をすべての教員が持った上で、児童生徒がより良い人間関係を築き、いじめを許さない人間を育てるため、次のように基本方針を定める。
2.いじめの定義と未然防止のために
文部科学省によれば「いじめとは、子どもが一定の人間関係のある者から心理的・物理的攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもので、いじめか否かの判断は、いじめられた子どもの立場に立って行うものとする。」と定めている。
本校には、その障害特性から自分の気持ちを言葉や態度で表すことが苦手で、コミュニケーション力に課題のある児童生徒が多い。また、学校以外の場面では、いじめの対象とされる可能性も見受けられる。児童生徒の自尊感情を高め、他者を尊重する態度を育て、望ましい人間関係を築く力を育てることでいじめ行為の加害者および被害者となることへの未然防止に努める。
(1)学級経営の充実をとおして
・子ども一人一人の良さが発揮され、互いを認め合う学級作り。
・子どもの自発的、自治的活動を保障し、規律と活気のある学級集団作り。
・正しい言葉遣いができる集団作り。
(2)一人一人が主役となる教育活動をとおして
・自尊感情や自己有用感を高める授業づくりに努める。
・道徳心を養う授業づくりに努める。
・いじめを許さない心情を深め、人権意識の高揚を図る。
・思いやりや、生命・人権を大切にする指導の充実に努める。
・発達段階に応じて、いじめの心理について学習する。
・学校行事、生徒会活動をとおして達成感や感動、人間関係の深化が得られる行事を企画し、実施する。
・子どもが、自分たちの問題としていじめの予防と解決に取り組めるよう、生徒会活動をすすめる。
3.いじめの早期発見、早期解決のために
(1)早期発見のために
①情報の共有
・子どもの些細な変化に気づき、気づいた情報については相互に情報交換を図るとともに必要に応じて学部会・主事会・職員会議を通して全職員が情報の共有を図る。
②保護者・地域・事業所との連携
・日頃からいじめの発見に協力を求めるとともに、些細なトラブルやいじめ行為について確実に連絡してもらえるよう保護者・地域・事業所との連携を持っておく。
(2)早期解決のために
①学級・学部・分掌を越えた連携
・担任や一部の教職員だけで問題を抱え込まず、組織対応を原則とする。
・事象の発覚にあたってはいじめの状況、きっかけ等をじっくり聴取し、事実に基づく指導へとつなげ、個人別生活カードに記録をとる。
②いじめ対応チームによる対応
・重大な事案が発生したときは、その場で緊急対応をするとともに、学部主事・教頭・生徒指導部に報告する。状況によっては、校長の指示により「いじめ対応チーム」を召集し、迅速に対応を検討し、支援体制を作り対応する。必要に応じて県教育委員会関係課、子ども家庭相談センター、警察などの機関と連携をとる。
・「いじめ対応チーム」の構成は、校長、教頭、学部主事、学年主任、担任、人権教育推進委員、生徒指導部長、当該学年教員等、事案に応じて柔軟に編成する。
4.対応の検証と改善について
いじめを許さない仲間づくりといじめ問題への対応について常に改善に努めるため、学校評価の項目にいじめ未然防止にかかる取り組みを加え、本校の取り組みを自己評価し、学校関係者評価を行う。それらを基に取り組みをより改善して日頃の教育活動に生かしていくこととする。評価結果については、全職員で共有し、改善点を検討し、次年度の取り組みにつなげていく。